2007-12-10

扇動

◎ハンセン病療養所に行って感じたこと
昨日、今日で療養所に行ってきました。
自分を見直す上で、とても良い機会でした。

僕が思った問いを共有します。
・どうして日本という国は少数の弱者を排除することで大多数をまとめる様な方法しかとれないのか。
少数の弱者のEX.ハンセン病患者、アイヌの人々、ホームレス、エイズ感染者

・どうして日本人(OR「人」)は簡単に扇動されてしまうのか。
EX.戦時中、ハンセン病、小泉・・・

・そういったおかしな方向へ行くのをどうやったら食い止められるのか。
これは人間が社会を創る上で、永遠のテーマかもしれませんね。
これに関しては、以下のようにアプローチしてみました。

1.おかしな方向へ進むのを構成する人達は・・・
○おかしな方向にもっていこうとする人(=権力者 EX:政治家、マスコミ、専門家、裏の世界の人達など)
○おかしな方向にもっていかれる人々(=大衆 )
○おかしな方向に行くのを止めようとする人々(=個人 EX:専門家、普通の人々、ユースw)

2.おかしな方向に行くのを止めようとする人々
いくつもの悲惨な歴史の中でもそれを止めようとする人々は絶対にいました。
EX:杉原千畝、チャップリン広田弘毅・・・

それでも、おかしな方向は概して止まらなかった。
では、私たちはどうしたらいいのでしょうか。

一つはおかしな方向にもっていこうとする人を止める/出さない、という方法がありえます。
しかし、昨今の状況をみていると、マスメディアは腐敗していますし、あのライオンの様な扇動のカリスマを出しては止められないような政治的状況をみるとそれも難しいな、と思わざるを得ません。
おかしな方向にもっていこうとする人は概して強いリーダーシップを持っており、それを止めるには社会的な仕組みやそれに劣らないNOの声が必要です。しかし、それが今の日本でできているとは思えません。


2つ目はおかしな方向に持っていかれる人々(大衆)がその扇動に抗う力をもつ、という方法があります。
その一番に思いつくのが教育ですが、高校卒業が人口の98パーセントを占める日本の教育状況において、これだけ教育が普及しているにもかかわらず、くだらないテレビのワイドショーにつられる人々がこれだけいる世の中では、すでにその力を持っている人自体ほぼ少数派に近いと思います。
ただ、教育の内容にもっとこだわって、扇動に抗う力をつけるような教育をしたならば状況は変わるかもしれません(具体的な方法はここでは触れませんが)しかし注意すべきなのは、そういう力を少数ではなく、大衆全体が身に着けなければならないということです。

3つ目は、おかしな方向に行くのを止めようとする人達がそれを止めるだけの権力をもつ、という方法です。
しかしながら、それも具体的にどうしたものか、あまり思い浮かびません。
結局それは、国家全体を相手にとるということであり、多くの反発の秘密結社や個人がそれをしようとしてきましたが上手くいった試しを僕は知りません。(知っている例があったら教えてください)
ケニアで、政府の圧制の影で頑張ってスラムの人々のSTAND UPをしようとしている人は、自分でラジオを使って秘密裏に移動しながら流すとかそういう方法しかないんじゃないかって言っていました。

論理的につきつめているようで、結構ボコボコと穴があいていると思います。何か意見があれば是非いただきたいっす。
ただ正直、今の日本の状況はマジで怖いです。
たぶんヒトラー的な人がでてきたら簡単に引っ張られちゃいそうな状況を感じます。
また、そういう状況になったときに、自分が冷静に判断できるかどうかも正直絶対とは言い切れません。


2 件のコメント:

mai さんのコメント...

noって言わないことがyesってことになるよね。
時期ヒットラーに出馬はどう?

CARLOSI さんのコメント...

いやいや。笑
ヒトラーはヒトラーですわ。