2009-03-20

帰ります。

トランジットのクアラルンプール空港からです。
未だに何があったのか、まとめきれていない。
が、間違いなくアチェに来たのはすごく良かった。
密度が濃かったとか、毎日がとても充実していたとか、そういう日ばっかりではなかった。
が、とにもかくにも、自分自身を見つめるチャンスになった。

日本に帰ったら、両親に黙っていたことを打ち明けようか。

僕にとってアチェはとても特別な場所になった。
何が起ころうと、それは絶対に一生変わらないはずだ。
また、何かあったら戻ってきたい。

結局何のために僕はアチェに行ったかとか理論武装的なことは全然できずじまいだけど、
何か、とても大切なものを、僕はアチェから頂いた気がする。
そのうち何かわかるだろう。

とにかく今は今までポッカリとしていた穴が、満たされてきた、そんな気分でいる。

あいまいな文章で申し訳ないけど、まだまだ頭の中は混沌としていて何がなんだかわからずじまい。

さー頑張るぞー!

(インドネシア語で申し訳ありませんが、自分のために現地で使ったレジュメを添付しておきます)

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Hasil Kegiatan di Aceh

 

17/Mar/09

Shotaro Nakai

 

-apa yang saya mengalami?

1.     datangi desa Jambo Manyang, Aceh Selatan

2.     baca Serambi sehari-hari

3.     datangi kampung titi di Aceh Tamiang

4.     berpotret jalan-jalan di kota Banda Aceh

5.     mengajar bahasa jepang di ACC dan beberapa pesantren

6.     bermain di pantai (sabang adalah No.1 di dunia!)

7.     berajar bagaimana kopi uleekareng dimasak di Solong

8.     bergabun English Club di ACC

9.     nongkrong di mana-mana

10. interview kepada mahasiswa PEMA-Unsyiah, KAMMI(komisi aksi mahasiswa muslim Indonesia)

11. interview kepada anggota anggota koalisi NGO

12. bergabun rapat APCWG

13. baca buku-buku

14. bergabun pertemuan kelompok guru-guru bahasa jepang

15. kehidupan di aslama anak-anak

16. bergabun acara pernikahan 2kali!

17. berajar bahasa Aceh dari kak Erni

18. diskusi dengan anggota RPuK

 

·        Hasil untuk skripsi saya (tentang politik aceh)

         -dapat data-data situasi yang sebelum Pemilu09

        Dari interview, nongkron, koran, laporan DLL
        →sekarang, saya berpikir tema skripsi saya adalah;

“bagaimana international society harus menghubungi daerah yang sesudah konflik

 –dengan contoh aceh-”

 

·        Hasil Kecuali untuk sukripsi

  -bisa bergabun dunia islam

  -kehidupan di sini yang sangat beda daripada di jepang

  -kerasaan indonesia sebagai nagara besar

  -pertemuan dengan banyak orang yang baik!!
 

 

 

Terima kasih banyak!

Saya ingin berusaha dengan pengalaman di sini.

 


PEMA-UNSYIAH

①シアクアラ大学学生自治会に参加、会長にインタビューして。

PEMA Unisyiah, Pemurintah Mahasiswa Universitas Syiakuala

 

インタビューの相手:Hendry

 

Q.あなたは今何が必要だと思っていますか。

EUのモニタリング、必要ない。

なぜなら平和だと確認されれば国際的な支援が減ることは間違いないからだ。

 

Q.でもそれは、アチェの一般的な平和を求める人々を見殺しにしていませんか。

そうだね。でもね、EU以外にももっと選択肢があるはずなんだ。

どうしてEUがモニタリングをするアクターとして選ばれたのか、それは州知事の一任にすぎない。他の各党は賛成もいれば反対もいるよ。

―市民の多数:アチェの平和がほしい。

-市民の少数だけどある声:アチェの平和が国際援助を減らす。

 

たくさんの支援は単に無償供与などだけではない、

例えば今入っている多くのNGOがこれから撤退すれば無職が増え、就職難に陥る。それはできるだけ避けなければならないよ。

 

僕たち学生だって、モニタリングをするアクターとして選ばれたっていいわけだ。

 

Q.それは具体的に言うとどんな?

例えば、私たちシアクアラ大学のメンバーはバンダアチェの選挙監視をすることができる。

そうやって地方別にそのようなことができれば別にEUを呼ばなくてもできる。どしてEUなのか、ってのを考えるべきだな。

 

Q.ってことはさ、インドネシアにおいて学生はある程度社会の一つのアクターとして認められているってわけね?

そうだ。学生は社会の一つの根本的な一要素として考えられている。

もちろん学生にはGOLPUTGolongan putih,選挙に無関心な人)が多いが。

 

Q.今回の総選挙プロセスの中で一番重要なことは何ですか

市民の声がアチェを変えることができる、と人々が実感することだ。残念ながら今のアチェではそれは見込めない。そこで私たちはCALEG(候補者)を選ぶ際の注意点として以下の9つの判断基準を用意した。

 

Kriteria Politik Busuk―腐敗した政治家を判断する基準>

1.Anti Syariat Islam dan Pro kapitaris, Liberalis dan komunis

反シャリーア法を謳う者、資本主義、リベラリズム、コミュニズム賛成派

2.Pelanggar Hak Asasi Manusia(HAM)

人々の人権を軽んじる者

3.Terlibat korupsi kolusi nepotisme(KKN)

縁故主義的な癒着、汚職に関わる者

4.Terlibat tindakkan asusila

猥褻な行為に関わる者

5.Melakukan Tindakan premanisme dan intimidasi

やくざ的な行為、脅迫を行う者

6.Melakukan money politik

金権政治を行う者

7.Mendukung komersialisasi pendidikan

教育の商業化を支持するもの

8.Berijazah palsu

履歴を偽る者

9.Melakukan Black Campaign

ブラックキャンペーン(他の候補者の根も葉もない悪口を流すなど)を行う者

 

 

Basry-ムスリム大学生連盟(正式名忘れた)代表

Q,昨日デモ(SERAMBI33日一面、彼らがCALEGともみ合う写真が載っている)がありましたが、それについて教えてください。

学生が社会へのコミットメントをもっと増やすためのわれわれの一つの行動の形だ。

もっと社会の中でわれわれ学生の地位を上げていかなければならない。

民衆がもっと賢く候補者を選ばなければならない。

 

インドネシア語がよくわからず。。

<KAMMIインタビュー」参照>

 


 

〔追記 314日〕

PEMAUNSYIAH311日付けのSERAMBIに載っていたKIPに対する暴動についての話を聞く。

「KAMMI(インドネシアムスリム学生連合)にインタビュー」

 

インタビュー日時:312

15時~16

 

¨                       KAMMIの活動

Ø         名称:Kesatuan Aksi Mahasisiwa Muslim IndonesiaThe Action Group of Indonesian Muslim Students,

 

Ø         会員:インドネシア全国に30,000

アチェ州(NAD)に5000人程

   バンダアチェに500

   バンダアチェで活動的な学生150

 

Ø         バンダアチェ事務局

住所:Jln Utama Rukoh, Dusun Meunasah Tuha, No101, Desa Rukoh, Kecamatan Syiah Kuala, Banda Aceh 23111, NAD

電話:0852-2778-41567

 

Ø         運営資金

インドネシア政府、アチェ政府など公的機関から助成を受けているらしい。少ない額らしいが、少なくともアチェに関しては多くのNGOがもらえるものと同じものを受け取っているとのこと。

 

Ø          追記

ジャカルタを中心に全国に広がる学生組織で、デモのイメージが強いが、政治、経済、教育、貧困などさまざまなキーワードの下に活動している、らしい。

 

Ø         Website: http://www.kammi.org.id(未確認)

日本支部もある、とか?

 

Ø         現在進行中のプログラム

Sosialisasi Pemilu

3月21日には“Semarak Murak “Melukis Demokrasi” ”というイベントを開催する。

党の広告ばかりの街中でウォールペインティングの大会を開き、テーマに基づいて参加者に絵を描いてもらおうというもの。残念ながら20日に帰る私は参加できず。。

(ビラを一枚もらった)

 

¨                       アチェ州支部の支部長Basryにインタビュー

Q.いつからこの団体に参加していますか?

A.大体大学に入りたての02年から。支部長になったのは、077月。

 

Q.この団体のどのようなところに魅力を感じましたか?

A.①学生が主体であること、②団体が革新的かつ先進的でやりがいがあること。

 

Q.あなたはすでに大学を卒業していると聞きましたが、まだこの組織に参加できるんですね?

A.卒業後5年間の間はまだ組織に参加することが認められている。私もまだその範囲の中だ。

 

Q.あなたはこの団体を通して持っている目標はなんですか?

A.Memperbaiki humanitis(人間性の修復←結構インドネシア語的な言い回しで良い訳がみあたらないが。。)」、つまり貧困問題や社会の不公正を解決したいんだ。

 

Q.それはアチェレベル?世界レベル?

A.まずはアチェだ。だがそこからインドネシア全体、ひいては世界全体へと繋がる。

 

Q.なるほど。私もそういった社会問題に関して多少なりとも憤りを感じますが、実際に行動するとなるとあなたの様に人生をそれに没頭させることなど到底できません。身の回りが恵まれているのであまりそういった問題を主体的に見ることができないのだと思います。あなたのその問題意識の高さやモチベーションの強さは一体どこから来るのですか?

A.     それはもちろんアッラーの教えからだ。

Islam Rahmat Bagi Seluruh Alam”という教えが、僕の原動力なんだ。

 

Q.それは確かに私とは違う点ですね。しかしながら、それはここにいるみんな(周りで聞いているメンバー達)も同じですか?

A.(メンバー全員頷く)もちろんだ。

 

Q.そうですか。ところが一つ疑問があります。あなた方の組織は全国に広がる巨大な学生組織の様ですが、インドネシア全国を通してみてもあなたたちのように敬虔なムスリムはまれなように思います。アチェに来る前にジョグジャに3ヶ月ほどいましたが、彼らはお祈りもしないようですし、ジルバブをかぶっている女性もまれなように思います。

A.確かにそのとおりだ。だが、われわれのメンバー(おそらくかなりのコアメンバーを指しているよう)は皆敬虔なムスリムだ。

Q.イスラム教は遍く人助けをすることを教えているのですね。

A.そうだ。世界で騒がれるテロやなんかは皆ムスリムではない。(9.11なんかはアメリカの策略だと考えている人がインドネシアで多数を占めているらしい)

 

Q.それとKAMMIのアチェ支部はアチェ政府から資金提供を受けているとの事ですが、そのことはインドネシア総選挙に合わせてのデモなどに支障はありませんか?政府に対してあまり快くないことができなくなってはいませんか?

A.インドネシアの民主主義はある程度すすんでいる。だからそういった問題は起こらない。大丈夫だ。

 

Q.でも、それはあなた方の都合でしょ?もし政府の立場だったら資金を切られてもおかしくないのでは?それに汚職がはびこっていることで有名なインドネシアですが、それでも民主主義が進んでいるのですか?

A.うーん。まあ大丈夫。

(このことに関しては明確な回答が得られなかった。現実的に資金調達の上で政府に頼るしかなく、また大して政府との間で問題や軋轢が起こっているわけでもないのであまり考えていなかったのではないかと推測している)


 

2009-03-12

占領中?

今朝、インターンしているNGOにいる時々いるおっちゃんと話した。

私「最近どう仕事は?」

彼「仕事がここ2ヶ月ほどないんだよ」

私「え?今そんな職業難?新聞とかの情報の限りではアチェは復興に向けて順調って書いてあったのに」

彼「そんなことはない。仕事は皆ジャカルタやアチェ外から来たインドネシア人にとられてる。普通のアチェ人は下っ端の雑用ばっかりだ。」

私「でもアチェは特別州でアチェ州政府だって他の州にはない特権だって手に入れたじゃないか。津波後に設立されたインドネシア政府直属の復興庁だってこの4月で終わるけど随分うまくいったって、支援国もジャカルタも喜んでいるのに。」

彼「それはまた別。昔は日本人やオランダ人に占領されていた俺たちは、今アチェの外のインドネシア人たちに占領されているんだよ」

彼の話が、悲劇的にちょっと盛られているにせよ、こういう「アチェ外のインドネシア人の流入」はすごく感じる。知り合いのNGO職員たちも多くはアチェ外のインドネシア人だ。

それなりに新聞から読む情報と地元の状況の乖離はそれなりに感じてきたけど、もしかしたら想像以上に問題は大きいのかもしれないと思う。

ニュースを読む限り、日本ふくめ各国政府や国際社会はあまり現地の状況を把握できていない。
国際社会に出るアチェの情報が、ジャカルタのインドネシア政府を通して伝わっているのだとしたら、それも否めないことだし、各国政府がそちらの情報を優先するのも仕方ないことだ。

でも思った以上に情報ってつたわっていないかもしれない。
アチェにはまだ戦後のトラウマや支援の約束破りに悩んでいる人たちが大勢いる。
目先の数字的目標には写らないそういった人たちへの約束はちゃんと果たすべきだろう。

先日もアチェ党関係のカフェへの爆弾投げ込み事件がおきた。

今のアチェは政治的にすごく神経質なものを感じる。

2009-03-03

ユース の力?


今日のアチェは雨です。ジトジトとしています。

僕も少し「ユースの活動」といわれるような、社会問題について議論したり、何か行動を起こしたり、日本でそういう活動に関わっていましたが、ここアチェではそのユースの力は日本でのそれよりも幾倍か影響力があるのかもしれません。

以下のアドレスは今日のアチェ地方新聞「SERAMBI」の一面です。

一番大きな写真に注目していただきたい。
何かもみあっているようにみえますが、これはアチェの国立大学、シアクアラ大学内で4月のインドネシア総選挙(市議会、県議会、国会など4つのディメンションの議員選挙があります)に合わせて候補者達が話し合いを持っているところに学生が突っ込んだ、という感じです。僕の適当なインドネシア語なので間違っているかもしれませんが。

彼らの目をみて、本当に頭の下がる思いがしました。
4年前の和平協定の際にも、学生が非常に大きな活躍をアチェではしています。

こうして新聞に載るということは事前になんらかのメディアアピールをしていたのでしょうか。彼らがどういう思いを持っていて、どう行動しようとしているのか。同じ学生(一応だけどw)として興味しんしんです。

できれば、彼らとコンタクトを取りたい。
知り合いの上記大学生達と明日大学に行ってきます。

2009-03-02

最近の政治状況は。


アチェで政治に関わる犯罪が増えていると聞きます。
夜中もあまり外に出ない方がいいとか、まわりにも緊張感が広がり始めています。
というのも、4月9日のインドネシア総選挙のため。

あまり総選挙に関する不安は多くのアチェ市民の間にまだ毅然と残っています。
そう簡単に抜け切れるものではないでしょう。

その一方で、この平和になった今のアチェで、それを謳歌している人々をたくさんみかけます。
たとえば、夜中に皆で夜空の喫茶店に集まって、話したり、欧州のサッカーをみたり。
州都のバンダアチェから故郷にも身体のキケンを犯すことなく、自由に帰ることだってできます。

そういういわば当たり前のことが、30年以上もの間制約され続けていたのだから、平和の開放的な雰囲気がこのバンダアチェの街にはあふれているように感じます。

このアチェでは、紛争は「制約」という意味に近いように感じます。話を聞く限り色々な行動が制約されてとても窮屈だったことが誰の話を聞いても印象的です。

今、またアチェは小さな岐路にあります。
4月の選挙で、選挙プロセスが不明瞭であったり、何らかの恣意的な行動が表面化すればすぐに紛争に舞い戻りそうな、そんな緊張感を感じます。

紛争したいならすればいい。けど、そこに利益とは無関係の被害者がいるならば、その紛争を絶対に正当化することはできない。…というのは、僕が紛争を勉強し始めた最近から思うことです。

一つ朗報ですが、
EU委員会(EU comission) のアチェ事務所は4月で閉鎖の予定でしたが、(おそらく州知事の要請で?)選挙期間中も活動を継続するそうです。これは良かったですね。
はたして、外的な選挙監督機関として認知された活動ができるのか、するのかは、よくわかりませんが今後に注目です。
AFPのニュースを下にのっけたのでよかったらどうぞ。

そうそう、その関係で、EUのホームページを除いて見ましたが、とてもポップな感じで驚きました。笑
プレスリリースには、ポッドキャスティングやRSSも使われていてビックリ。

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JAKARTA, March 1 (AFP) -- A European Union delegation visiting
Aceh said Sunday the EU was ready to send electoral observers to
the Indonesian province's poll next month.

"I think observers are important to monitor elections in Aceh,
to support a sustainable peace process," said EU parliamentarian
Hartmut Nassauer, on a visit with other members of the European
parliament and Commission.

"We hope that (upcoming) elections in Aceh will be held in fair,
free and without intimidation and hope that police can secure
the process of election in the province," he told reporters.

The deal between Aceh rebels and Jakarta -- which was reached in
the aftermath of the 2004 Asian tsunami -- ended nearly three
decades of separatist conflict that cost around 15,000 lives.

It brought former rebels into power in local government and
allowed the establishment of provincial political parties, but
unemployment is high and foreign aid money is running out after
the tsunami rebuilding effort.

The province on the northern tip of Sumatra island saw a spate
of low-level political and criminal violence, including
kidnappings, shootings and grenade attacks on Aceh's party
offices.

Aceh will choose a new provincial parliament on April 9, when
legislative elections are held across Indonesia.

"The (European) Commission has said that we are ready to send
observers to Aceh but we're still waiting for the invitation
from the (Indonesian) government," Nassauer added.

Indonesian President Susilo Bambang Yudhoyono said during a
recent visit to Aceh that foreign monitors would be allowed into
the province to observe the polls and report on any intimidation
or violence.