2008-12-25

シンガポールをちら見して。

今日はシンガポール最終日。
まーいろいろしてみたけれど、1週間、シンガポールをちら見しておもったことを書く。

シンガポールは世界有数の国際都市だ。
いろんな国の人がこれだけ小さなスペースにいるってのは実はすげーことだと思う。
科学技術ってすげぇと思った。
電車に乗っていても、どれがシンガポール人かわからない。
皆シンガポール人かもしれないし、そうじゃないかもしれない。

たくさんの人が出入りするだけあって、そこにはたくさんの工夫が凝らされているように感じた。
ゴミ箱は道端に5メートル間隔ぐらいで置いてあるし、町は多様性に富んでいる。

銀座のような雰囲気で高級ホテルやブランド物がならぶ道や観光用の島とかクラブがある一方で、チャイナタウンやリトルインディアなどの各民族別の地域がある。工事現場の注意書きなんかは、英語、マレー語、中国語、ヒンディー語で「注意」を書かれていたりする。
インド人のコミュニティ近くでは駅のホームにもヒンディー語が並ぶし、そのほかの地域ではまた然りだ。

ただ、国際都市として、たくさんの観光客のための資源が作られる一方で、そこにはまた昔から住む人たちもいるわけで。ちょうどクリスマスが重なって、面白い対比をみることができた。
観光産業のシンガポールとは別のただの東南アジアのひとつ町としてのシンガポールもまた少し垣間見ることができた。それはクリスマスだとかなんだとかじゃなくて、単純に毎日いつもどおり生きている人々の姿だった。

なんだかそれが、観光観光でおおはしゃぎで大金を稼ぐ人たちをクールな視線で冷やかに冷静に見つめているようで、少しおかしかった。

シンガポールに来てよかった。
日本とも僕が行ったどの国とも違う、国のあり方を見せてくれた。

飛行機に遅れそうだ。笑

2008-12-24

GO09

今年一年。

まぁ、色んなことがあった。
そういってしまえば、何もかも片付く。

正直いって、停滞期だったかもしれない。
それまで頭の中の大部分だったケニアとも直接的な関係がなくなったのは今年から。

1月から6月くらいまでそれまでの活動のかいあって、5月のTICADにかかわる活動もあったな。でも、自分も自分の周りも思い通りにいかなくて、自分にすごくはらがたったな。
やればもっと面白くできそうな条件が揃っていたのに、単純に自分の想いがついていかなかった。
その活動に意味が見出せなかった。つーか単純に「つまんない」って感じてしまった。
それはしごく仕方のないことなのかもしれないけど、そのせいで周りに迷惑かけた。
活動の基本が「場」ありきで「想い」がついていかなかったな。
それはきっと俺だけじゃなかった。

7月は、留学前にちゃんと取ろうと思っていた単位がぜんぜん取れていないことが発覚した。
何もかもがうまくいかなくて、どうしようもないもどかしいやりきれない感じだった。
結局、当たり前のことがちゃんとできない自分にとても腹が立つ。

それまでケニアに行こうと思ってたのをインドネシア留学に変えたのもこの時期だったな。
実は理由は特になかったりする。
自分のやりたいことに場所なんて関係なくて、単純に「そういえば俺インドネシア語勉強しているんだった」って思い出して変えたんだっけな。

8月、インドネシアに強行的に行こうとしたりする。親ともめ、結構はじめて真面目に親と話したな。もどかしさの中で、10月までインドネシア行きを断念する。

9月、心機一転本気でバイトに明け暮れようと思った。新しい世界が見たいと想い、日雇いのガテン系をはじめる。派遣会社にいくつか登録して、地元の焼肉屋でもバイトを始める。一ヶ月で20万強貯めた。(が使った笑)

10月、親父がボストンに学会で行くことになり、ついていく。アメリカは2回目。ボストンの美しい世界に惚れる。そして、インドネシアへ。

今、やっと少しずつ前に進めている気がする。
自分についてやっとちょっと把握できた。
インドネシア語も英語もぜんぜんダメだけど、自分なりに前に進もうとしている。

今年の点数をあげるとしたら、10点くらいだけど、来年はもっといい年になる。その予感がする。
とにかくこのインドネシア滞在、自分をとことん知ることに役立てたい。

そしたら新たなステージが近い、気がする。。

2008-12-19

やばい。

シンガポールに着きました。
今朝朝一でインドネシアの大使館にビザ申請しにいったらなんとビザ受理してくれず。

はい。
やってくれますよね。


つーかスポンサーレターと何たらとって隅からすみまでホームページ読んできて、それでこっちはその上でちゃんと準備してやってきたのに、受理しないとかありえないだろ!!

MK5!!!
チョベリバ!!

まーでもなんとかなると思ってぱーーーーっと遊ぶか。

って思ってその後は(もちろんアチェのNGOに電話して大使館に連絡するように頼んでおいた)ここシンガポールを楽しむことに専念。

なんてったってシンガポールは都会!!
そして皆高い!値段もビルも!

インドネシアでも比較的低価格の物価で知られるジョグジャで過ごしてきた私としては、ケニアから東京に来たケニア人達の心持がずいぶんわかりました。
マジ、なんもかえねぇ。
いや、お金はそりゃ日本人だからそれなりにあるんだけど、なんかね。。
値段を見た瞬間にウッとなってしまう。

今日一日で使ったお金は、電車と昼ごはんのそば(久々の日本食!ほんとにおいしかった!)と前から欲しかった方位磁石だけっていうね。他にも前から欲しかった一眼レフのレンズとかカメラお掃除セットとか、イヤホンとか紀伊国屋でみたBRUTUSとかガイドブックとか、タバコ(一箱800円!)とかTシャツとかサンダルとか。。

ホテルはインド人コミュニティにある小さなホステルなんだけど、ほとんどがバックパッカー。しかもカップル率高し。
どーして欧米人はカップルでバックパックするんだろ。
うらやましーわー。
やっぱバックパックは一人もいいけどカップルも楽しそう。
肩身が狭いわー。しかも7時の時点で誰も起きてねーし(たぶん今日のホステル朝一番の早起きは俺)。4人部屋だから何かと気を使わなくてはいけないし。隣の部屋からドンドン(笑)夜中に音が聞こえてきてうるさいし。

まーとりあえず楽しむか!
インドネシアの時に会ったシンガポール人の弟が明日から色々案内してくれるみたいなので楽しみです。
FACEBOOKでみたら、スキンヘッドのにくいやつw、なかなか面白い滞在になりそうだ。

2008-12-08

海外にいるということ

もう12月です。
というか、もう12月も1週たっちゃってるし。

なんと。

こちらでの生活も1ヶ月半が経とうとしております。

(ちっちゃいときにドイツに住んでいたことを除いて)海外で、長期(つっても半年だけど)に渡って生活することが初めての私としては、この時間は自分を再発見するための良い機会になっている。

特に最近は、宗教について考えること、自分の軸について理解することがあった。
この二つは、自分を理解する上で、とってもとっても大事なことだ。
あまりに当たり前で、普通に日本にいたなら気づけなかったと思っている。

ここにきて、自分の宗教を知った。
イスラムとかキリストとかじゃなくて、単純に信仰というか、自分が信じているもの。
その気づきは、ふと僕がイスラムに関しての疑問を友人に問いかけるところから始まった。
僕の友人はムスリムだが、ヒンディー教徒の彼女と長く2年ほど付き合っている。
だが、インドネシアの法律では、イスラム教徒は他宗教の教徒と結婚できないことになっているl。

これに対して、僕は疑問をもった。
結婚したいと思っているのにできないのはおかしいのではないか、と。
それは、宗教が人の欲望とギャップを起こしていて、望ましいものではない。そんなのおかしい。と。
でも、私の友人は、ただ「かまわない」といった。

好きな人とも結婚できない。僕には理解できなかったが、逆に彼らは僕に問いかけた。
「お前は宗教がないのか?何か信じているものは?」

僕が思っていた「宗教」と彼らが考える「宗教」は大きく違っていた。
宗教は、ぼくが考えるよりももっと心の奥底、理性とか感情でもどうしようもない、そういうものだ。
善悪とか正誤の範疇を超えて、ただそれとして存在するもの。
それが、宗教だ。

宗教について疑うことは、その人間を存在自体を疑うに等しい。

そして、僕は自分の宗教を考えてみた。
キリストとかイスラムとか仏陀とかそんな堅苦しいものではなく、単純に僕がそうだとおもっているもの。
僕は見つけた。僕の宗教を。

僕の宗教をここで明かすことはしない。
でも、はっきりと思う。僕は宗教をもっている。
日本人は無宗教だとか言われがちだ。そして自分でもそう思っているのかもしれない。
でも、それは大きなまちがいだ。

日本にだって宗教はある。
3大宗教のようなある形式にそって信じているではなくとも、一人ひとりが心のなかにもち無垢にそうだと信じているものはあるはずだ。

宗教がそういうものだとわかった今、ぼくはより紛争を理解できる。
自分のもつ宗教を自覚しながら、アチェで生きてみる。
アチェでなにが起きたのかを、遅まきながら真摯にみてきたい。

準備はそれなりに遅々としているけれども、
それなりに着々と一歩ずつ進んでいる。

2008-12-03

出会いとは

出会いって大事だろうか?

たぶん大方は大事だっていうんだろう。
僕も大事だと思う。

でも、正直、出会いにそこまで神経そそいでもいない。

さっきある人のブログを読んだ。

「今度はどんな面白い出会いがあるのかなって思って毎日過ごしていると、日常のなにげない小さな出会いに対しても、実は素晴らしい出会いなんだって気づくことができる。」

ほんとかよ?まるでミスチルか誰かの美しい歌詞みたい。

「出会いが人生を加速させる」

ほんとかよ?

確かに人とのつながりなくして、僕はない。

もっと、この日常生活の中に陳腐で凡庸なもの以上の何かを見出せる、そんな目がほしい。

インドネシアに来る前に、一眼レフのデジカメを買った。
もともと、自然は好きだし、ほしいと思っていた。
でもそれ以上に、この退屈だと思いがちな日々の中に何かみたことがないものを見たくて、買ったんだと思う。

インドネシアにいる僕にとって、今はそういう意味ではチャンスだ。
何もかもが新しい。

とにかく、自分を知って、知って、とことん知ろう。
チェンジはそこからだ。



アパートの屋上から。
インドネシアの雲ずーっと何層にも重なり合いながら形成される。
美しいでしょ?笑

2008-12-02

[必見]東アフリカの若者のインタビュービデオ。

友達で東アフリカを旅してた女の子が自分で撮影した現地の人々のインタビューをわざわざ学校まで通って勉強して編集して、作り上げた力作です。

僕は実はまだこちらのパソコンの通信速度が遅くて音も聞けなくて見れてないんだけど、きっと力作でしょう。

東アフリカの想いと、彼女の想いが届くはずです。

[本編]と[現地インタビュー編]
http://www.furwa.co.jp/sample_move.html

2008-12-01

インドネシアと宗教

インドネシアは、ムスリムが世界最多の国として知られているけれでも、宗教がたくさんある。
もちろん、大方はイスラム教徒なのだけれど(9割方)、カトリック、プロテスタント、独立教会、ヒンドゥー、仏教など本当にさまざまな宗教がある。
国の根幹である、パンチャシラ(インドネシア5原則)のひとつには、「多様性の中の統一」という言葉があって、数え切れないほどの言語、民族を束ねる必要のあるインドネシアにとって、時にそれは美しく、時にそれは皮肉と批判をもって語られてきた。

こういう宗教や民族、言語が多種にわたる国に来ることは、日本人である自分にとってとっても興味がそそられることだったのだけれど、最近まで訳一ヶ月ちょい暮らしてあまりそれらの宗教の多様性について感じる機会はない。理由としては、
*都会に住んでいるため、生活がすでに現代化している
*知り合いは大学生が多くを占めるため、あまり参考にならない
*まだいる期間自体が短い

まぁちょっとがっかりしてはいるのだけれど、宗教を考えるにはとてもいい機会になっている。
*なぜ生活が現代化すると、一般的に宗教色は薄くなるのか。
*日本は少数民族でそれはいいことか。
*インドネシアの宗教を束ねることは可能か。

インドネシアのムスリムは、ムスリムといえど本当に信仰のレベルの差が広い。
インドネシア西端のBANDA ACEHなどは、とても厳格なムスリムで、昼間のお祈りの時間帯は外でブラブラするのは控えるべき、というほどらしい。
一方ここの大学生は、女の子もジルバブ(女性が頭から肩にかけてかぶる布)をかぶらない子も多数、お祈りもしない。アパートのようなプライベートスペースならビールも飲む。彼らのムスリム観は、日本人的な感覚においての神道信仰や仏教信仰に近い信仰観を感じた。

元来、インドネシアのイスラムは中東のイスラムとは異なるものとして理解されてきた。
そもそも、イスラムが船に乗ってインドネシア(その頃には「インドネシアという国さえないが」)にやってくる前は、土着の名もなき信仰が各地に根付いていたのであって、その上に表面的にイスラムが布教され、土着のものとイスラムが混淆する形で今日のインドネシアのムスリムが形成された。(どうしてイスラムが受け入れられたのかは忘れた)
だから、一口にムスリムといえど、ビンラディンもいれば、日本人的な宗教感覚に似たムスリムもいる。

なんだか話がすごくずれてしまったが、インドネシアのイスラムに関しては誤解されがちなので注意すべきだ。

で、インドネシアの宗教全体に関して話を戻すけど、インドネシアは、異なる宗教間で結婚ができない。友達にヒンディーとムスリムのカップルがいるのだが、結婚するにはマレーシアや海外に飛ばないといけないという。これにはすごくびっくりした。
少なくとも、多様性の中の統一を目指すなら異なる宗教同士が混ざる方がより政治は容易になるはずだ。イスラム教国のマレーシアがそれを許して、多様性の中の統一とか謳うインドネシアがそれを禁じるのはどうしてか。信じがたい。せっかく大学にいるのでこの辺は聞いてみよう。

それと、最近、日本のとある宗教の会員の方とお話をする機会を得た。
まぁ、あんまり評判のよくない新興宗教といえば大方の人が予測がつくと思うけど、その人の言い分を聞く限りでは、なんだかむやみやたらとイヒされる傾向があるように感じた。
だが、政治団体ももつその組織に関して、政治にまでかかわることに疑問を投げかけると、
「私には私の信じる最良のものがあって、それを実現するためのひとつの手段としてその政党を利用しているだけのことだ」
というようなことを言っていた。
別に普通に仲良くさせてもらっている方だし、気さくに話してもらったのでなかなかわかりやすかった。

インドネシアにはイスラム教の政党なんかもある。
そしてインドネシアには「宗教紛争」と名のつく紛争も発生している。

宗教ってなんなんだ。
一人の人間の宗教を規定するものとは何か。
日本人には宗教がなく、ユダヤ人には宗教があるのか。

インドネシアを見ていると、ほとほと日本はラッキーだったと思う。
宗教とそれに関連付けられる民族ほど対立しやすく、まとまりにくいものはない。
インドネシアは多様性の中で統一できるか。
帰るときまでに、僕なりに答えをだしたいと思う。

乱文をお許しいただきたい。

先週末。

先週末は、遊びに遊びました。
そして、寝ませんでした。

土曜の夜からこのジョグジャの町で一番と言われるクラブ行って、踊って(というか跳ねて回って)飲んで、帰って3時。
クラブにいる間に既に潰れて水を補給したので、この時点では結構元気。
翌朝7時からソフトボールやるのを思い出して、
そのまま友達の部屋でウィニングイレブンをやりはじめて七時。
もう軽くフィーバーしてる。
朝焼けのムラピ山を拝める。写真に収めたのでいつかアップしよう。

死にそうな目をしながらもソフトボールを楽しむ。
その後にまさかの硬式野球の試合があることに驚愕。4年ぶり。球痛そう。
案の定ピッチャーをやらされる。
死にそう。攻撃中は寝る始末。
途中降板を監督に言い渡された後、即効帰宅。
なんと午後3時。

マンディして寝る。
午後8時半。
友達にたたき起こされ飯へ。
9時半、一人先に帰宅し寝る。

そして本日朝7時に目が覚める。
ボーっとしてたらまた寝る。
結果、2時起床。

昨日の三時からの総睡眠時間、21時間。

今は寝すぎと筋肉痛で体がきしんでいます。
オーストラリア人の女の子の口癖の

“KO APA SIH?”
という言葉が耳から離れない。

あー。マジ糞みたいな生活。。
でも、楽しかったからいーか。