2009-03-12

占領中?

今朝、インターンしているNGOにいる時々いるおっちゃんと話した。

私「最近どう仕事は?」

彼「仕事がここ2ヶ月ほどないんだよ」

私「え?今そんな職業難?新聞とかの情報の限りではアチェは復興に向けて順調って書いてあったのに」

彼「そんなことはない。仕事は皆ジャカルタやアチェ外から来たインドネシア人にとられてる。普通のアチェ人は下っ端の雑用ばっかりだ。」

私「でもアチェは特別州でアチェ州政府だって他の州にはない特権だって手に入れたじゃないか。津波後に設立されたインドネシア政府直属の復興庁だってこの4月で終わるけど随分うまくいったって、支援国もジャカルタも喜んでいるのに。」

彼「それはまた別。昔は日本人やオランダ人に占領されていた俺たちは、今アチェの外のインドネシア人たちに占領されているんだよ」

彼の話が、悲劇的にちょっと盛られているにせよ、こういう「アチェ外のインドネシア人の流入」はすごく感じる。知り合いのNGO職員たちも多くはアチェ外のインドネシア人だ。

それなりに新聞から読む情報と地元の状況の乖離はそれなりに感じてきたけど、もしかしたら想像以上に問題は大きいのかもしれないと思う。

ニュースを読む限り、日本ふくめ各国政府や国際社会はあまり現地の状況を把握できていない。
国際社会に出るアチェの情報が、ジャカルタのインドネシア政府を通して伝わっているのだとしたら、それも否めないことだし、各国政府がそちらの情報を優先するのも仕方ないことだ。

でも思った以上に情報ってつたわっていないかもしれない。
アチェにはまだ戦後のトラウマや支援の約束破りに悩んでいる人たちが大勢いる。
目先の数字的目標には写らないそういった人たちへの約束はちゃんと果たすべきだろう。

先日もアチェ党関係のカフェへの爆弾投げ込み事件がおきた。

今のアチェは政治的にすごく神経質なものを感じる。

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