2009-02-15

オバマの就任演説

最近、日本から母親がわざわざ小包を送ってくれた。

その中は基本的にオバマ関連の新聞やら雑誌やら果てには「全オバマ演説収録CD」まで入っていて、日本での母親の熱狂振りがうかがえた。笑

確かに、オバマはすごい。
だって、あんなに遠いところで一般人の大多数からすれば何かちょっと「別世界の話感」がしてもいいくらいなのに、多くの人が共感してる。
もちろん中には僕みたいな天邪鬼もいて、「オバマ?まー口だけだろ」的な見方する人もいるだろう。

まーでも、すごいよな。

いつまでたってもアフリカや日常とはかけ離れたところでおきている問題に対して、「別世界感」を感じながらも繋がっている事実が厳然としてあるらしくて、別世界の問題としてほっておくにも何かしら後ろめたくいる自分。そして、その後ろめたさが今の僕のアチェにいる、色々な国に行って頑張って知ろうとする原動力になっている。それはそれでいいのかもしれないけど、僕は未だに「僕は世界の人々に迷惑をかけたり影響を与えたりして生きている」という感じはこれっぽちもしない。

それなのに、彼は世界中の多くの場所で「私の生きる世界のリーダー」を感じさせた。
それはマジで凄い。

どうしてそんなことが可能なのか、今の僕にはわからない。
でも、母親が贈ってきたの大統領就任演説全文の中の一言に、ちょっとヒントを見つけた気がする。

 We are shaped by every language and culture, drawn from every end of this Earth; and because we have tasted the bitter swill of civil war and segregation, and emerged from that dark chapter stronger and more united, we cannot help but believe that the old hatreds shall someday pass; that the lines of tribe shall soon dissolve; that as the world grows smaller, our common humanity shall reveal itself; and that America must play its role in ushering in a new era of peace.

特に、as the world grows smaller, our common humanity shall reveal itself という部分。これはアメリカ合衆国の成り立ちと将来に関して述べられている段落だけど、この一文に関しては世界についてもいえることだ。こうやって特定のある部分を抽出してそれを自分なりに解釈することにはオバマの意図とズレる危険性があるけれども、なんとなくこの部分にはグッときた。

文化も信仰も生活様式もが結構異なる社会にいて、理解できないと思うことも多々ある。
でも、理解しあえる部分もたぶん多々ある。(たぶん、というのはまだそんな理解し合えると確信しているわけじゃないから)

例えば、腹ペコのときにご飯を食べたら幸せになるし、赤ん坊の笑顔を見れば幸せになる。
本気で思っていることを話せば正直と理解されるし、理解しあえる部分を共有できたときはお互いにうれしくなる。相手を本気で理解しようとすれば、相手は嬉しくなる。
人によってもちろん差はあれど、そこにはあまり文化や宗教は関係しない、んじゃないか。

別に人間が猿からの進化だろうが、アダムとイブからだろうが、今お互いに理解しあうという意味ではどーでもいい。「あなたもわたしも同じ人間だね」って言い合うのが一番わかりやすい。

だからas the world grows smallerでオバマのいう「世界」がどうか全大陸を含む地球一個まるごとであることを願う。そしたらこの僕の中のこの自己矛盾もきっともっと解決に近づく、はずだ。

うーん、なんとなくすっきりしない。笑

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